関西医科大学第5回市民連続公開講座

演 題:ウィルス性肝炎について

講演者:野中 恒幸(関西医科大学附属男山病院内科医長)

主 催:関西医科大学附属男山病院

共 催:八幡市立生涯学習センター

日 時:平成15年(2003年)1月18日(土)

会 場:八幡市立生涯学習センターふれあいホール

 

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  座 長(豊 紘・関西医科大学附属男山病院長) 市民公開講座を開催するにあたり一言ご挨拶申し上げます。きょうは朝から雨となり足元が悪かったのですが、幸いにも上がり、これほどたくさんの方に講座に参加していただき、関係者として非常に喜んでおります。

 この市民公開講座は地域の皆様方と病院の医療関係者が皆様の健康や病気の予防と治療について一緒に勉強しようという趣旨のもとに始められました。この市民公開講座は既に関西医大のあちらこちらの病院で連続して行われております。現在、関西医大病院の本院である一番大きい施設が滝井にあり、京阪沿線あるいは淀川に沿って幾つかの分院があります。香里園の駅前には 300床の関西医大附属香里病院があります。我々の男山病院は 210床を有し、樟葉や八幡市から来ていただいていると思います。ちょっと離れて京都市西京区に 210床の関西医大附属洛西ニュータウン病院があります。それから平成18年には枚方市の淀川沿いに 650床ぐらいの救急救命センターを備えた関西医大の新しい病院ができる予定です。このような関西医大病院と分院で市民公開講座をこれから毎年、年に1回、このような形で皆様方と一緒に勉強させていただく予定です。

 きょう一緒に勉強させていただく内容はお手元のパンフレットのように、講演1ではウィルス性肝炎について、講演2では前立腺肥大と前立腺癌について男山病院のそれぞれの専門の医師から1時間ぐらい話をしていただきます。その後10分ぐらい皆様方からご質問を受けたいと思います。

 今回は、あまり自覚症状のないまま進行して、症状が出た頃にはたいへんなことになっているというウィルス性肝炎と前立腺の病気をテーマに選びました。実は八幡市では昨年、平成14年度から40歳以上の基本検診の中にB型肝炎やC型肝炎のようなウィルス性肝炎に関係する検査と前立腺肥大や前立腺癌に関係する検査が組み込まれました。こういった病気は検診で見つかることが多いので、既に始まってどのような成果が上がっているかというような話もあるかと思います。

 早速市民公開講座に移りたいと思います。まず講演1「ウィルス性肝炎について」、関西医大附属男山病院内科医長の野中恒幸先生にお願いします。簡単に野中先生のご経歴をご紹介します。野中先生は関西医科大学を昭和56年に卒業して関西医大附属病院第3内科に入局され、その後、男山病院内科助手に来られて、平成8年に男山病院内科医長になられています。日本消化器内視鏡認定医、内科学会認定医、消化器病学会認定医を取得されています。それでは野中先生、よろしくお願いいたします。

 

 野 中(関西医科大学附属男山病院内科医長)

 ( slide No. 1 ) 今回の演題は「ウィルス性慢性肝炎の治療戦略」です。ウィルス性肝炎から肝硬変を経て肝癌になるという historyがありますので、ウィルス性肝炎を早い段階で治療することで肝癌の発生を予防することができます。そのような目的できょうは主にB型肝炎、C型肝炎についてお話しさせていただきます。

 ( slide No. 2 ) 肝臓は体内で最大の臓器です。腸管で集めた血液が肝臓を通って栄養分の生成、貯蔵、代謝、薬物の分解(解毒)、血液凝固因子の産生、消化液である胆汁酸の産生と合成、侵入したウィルスや細菌と戦うなど、非常に化学工場的な大切な臓器です。ただし予備能力が非常に高いので、障害があってもなかなか症状として現れてきません。沈黙の臓器と言われる所以ですが、非常に進行した状態、肝硬変にならないと症状が出ないので、見過ごされやすい臓器です。

 ( slide No. 3 ) 専門的になりますが、ウィルス性肝炎とは。肝細胞内にウィルスが増殖してもすぐに肝炎が起こるわけではなくて、リンパ球を主体とした免疫細胞がウィルスが感染した肝細胞を認識して攻撃し、そして炎症、壊死が起こることで肝細胞が破壊されます。そのときに肝細胞内の酵素であるGOT(AST)、GPT(ALT)が非常に上昇してきます。

 ( slide No. 4 )  肝炎ウィルスとしてA、B、C、D、E、G、TTのタイプが見つけられていますが、日本で問題になるのはA型、B型、C型です。昨年問題になったE型、D型、G型は非常に珍しいタイプです。

 まずA型は経口感染で、昔は生ガキ、猪の肉(牡丹肉)を食べるとよく感染していました。ただし症状は一過性の急性肝炎を起こすだけで慢性化はほとんど見られません。劇症化は約1%です。

 D型は地中海沿岸、中東、南米という海外の地域で発生しています。B型と重複感染するとB型肝炎を非常に悪化させますが、非常にまれです。

 E型は昨年東北と北海道で3名が劇症化して死亡しています。東京でも7名死亡していますが、これも経口感染でA型とよく似ています。一応輸入感染症に分類され、亜熱帯、インド、東南アジア、アフリカなどで感染することが知られています。ただこのウィルスが妊婦さんに感染すると20%で劇症化するので、非常に危険です。

 本題であるB型、C型はいずれも血液を介して感染します。一過性の症状から慢性化して慢性肝炎になると非常に怖い病気になります。B型とC型を比較するとB型の劇症化は2%、C型は1%弱で、いずれもまず劇症化しません。ただしC型は感染すると慢性化しやすいので、それに伴って肝癌への移行率も高くなります。

 ( slide No. 5 )

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    有病者数 慢性化 癌化

 B型   150 万    20% 20%

 C型   250 万   60% 70%

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  日本のウィルス性肝炎の現状ですが、B型が 150万人、C型が 250万人、計 400万人と推計され、結核に次ぐ第2の国民病と言われています。肝硬変への移行率が特にC型で非常に高く、肝癌への移行率もC型では70%です。ですからウィルス性肝炎は非常に早い時期に治療をすべき病態と言えます。

 ( slide No. 6 )  B型とC型は血液を介して感染します。まず輸血を行った場合。覚醒剤等の注射器を打ちまわしした場合。昔は予防接種で感染したと言われています。医療従事者で針刺し事故があった場合。入れ墨やピアス、鍼治療などで消毒が不十分な場合にも血液を介して感染します。性行為を行った場合、C型の感染は1%以下と言われていますが、現在急性肝炎を発症するのはほとんどB型です。最後は出産時に産道で赤ちゃんが感染する母子感染です。以前B型はキャリアの母親から子供に50%程度感染していましたが、母子感染対策事業が行われて0.05%まで下がり、ほとんどキャリア発生は認められていません。C型はただし2、3%あり、現在治療法がありませんので問題になっています。

 ( slide No. 7 )  C型肝炎ウィルスが発見、同定されたのは昭和60年と、つい最近です。それからC型の抗体が発見されまた。この抗体は感染を意味する抗体で、この発見によって精度が非常に上がって、現在では輸血による感染はまずありません。昭和63年まで血友病患者に止血剤としてフィブリノゲン製剤が用いられていましたが、非加熱製剤が使用されていたので、特にAIDS患者はほとんどC型肝炎に感染しています。平成4年以前に臓器移植を受けた方でも、B型肝炎ウィルスが血液中には認められないけれども肝細胞内に潜んでいて、肝臓の移植によってレシピエントに感染が認められているケースもあります。

 ( slide No. 8 )  老人保険法による基本検診が各市町村で行われていますが、八幡市でも昨年4月からB型、C型肝炎の検査を40〜65歳まで、5歳間隔で測定するようになりました。過去に肝機能異常を指摘された人、手術を受けた人、分娩等で大量に出血した人で肝機能検査を全く受けていない人、基本検診で肝障害を指摘された人が対象になります。また、ここには輸血された人とは明記していませんが、輸血歴のある方は保健所等に希望すると、40歳以上の方は受けることができます。政府管掌保険でも老人保険法に準じて35歳から節目でチェックできます。

 ( slide No. 9 )  どうやってC型肝炎を見つけるかというと、まず血液検査で抗体をチェックをします。陰性であれば当然感染していません。陽性の場合、この検査法で高力価、中力価、低力価であるか判断します。非常に力価が低いと以前に罹っていたけれども治癒したと考えられます。逆に高力価の場合は感染者。中等度の方ははっきりしないので、核酸増幅法(PCR法)でウィルスの遺伝子の存在をチェックします。これで陽性であれば感染者、陰性であれば既に罹っていたという判断になります。感染者に関しては画像診断、血小板数などでフォローしていきます。

 ( slide No. 10 )  一般的に慢性肝炎の症状はありません。ここに記載したような症状はほとんど急性肝炎のものです。だるい、お腹が痛い、吐き気がする、食欲がない、油っこいものを見ると嘔気がする、微熱が続く。A型肝炎では発熱が特徴的です。肝臓の腫大によって少し右季肋部が張るという感じがします。ビリルビンの上昇による痒み、クモ状血管が認められます。肝硬変に進展すると黄疸、浮腫、腹水、肝性脳症という意識障害が出現します。急性肝炎ではこのような症状があります。

 ( slide No. 11 )  慢性肝炎とは臨床的には6カ月以上肝障害が認められてウィルス感染が持続している状態で、組織学的にはリンパ球を主体とした炎症と線維化が認められます。肝臓はたいがい再生能力が強い組織ですが、その肝細胞が再生しきらずに変成して線維化がどんどん進んでしまうのが特徴です。組織分類上、線維化が全くない状態をF0として進行したF3までが慢性肝炎、非常に高度に線維化したF4を肝硬変とします。

 ( slide No. 12 )  これはC型慢性肝炎の経過です。線維化が進んでくると肝硬変になって、さらに年率7%で癌化すると言われています。 100人の患者さんのうち10年間で70人が肝細胞癌に進展する割合ですから、肝硬変になるといつ発癌するかひやひやしながらフォローしていくことになります。このような状態になる前にストップさせないといけません。

 ( slide No. 13 )  肝炎の検査ではGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)が一番有名です。これは先程述べたように肝細胞が壊れて逸脱してくる酵素です。LDH(乳酸脱水素酵素)もそうです。ALP(アルキルホスファターゼ)、γGTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)は胆汁の分泌が炎症によって障害されてくると血中に出てきます。

 こちらは肝臓が本来持っている能力が阻害されていないか機能を調べる検査です。肝硬変の進んでいる度合いをみることができます。総タンパク、総コレステロール、凝固因子、コリンエステラーゼ、ビリルビンという物質がちゃんと合成されているかどうか。こういう物質が異常に上昇(低下)すると肝機能の低下が懸念されます。

 AFP(α−フェトプロテイン)、PIVKAII (protein induced by vitamin K absence or antagonist-II)と呼ばれる腫瘍マーカーも定期的にチェックします。

 線維化すると機能が低下しますが、その線維化をヒアルロン酸とIV型コラーゲンという物質でチェックします。血小板は一時話題になったのですが、血小板増殖因子は肝臓で合成されるので、機能が落ちてくると血小板数も次第に低下してきます。血小板数が10万/μl を切るとまず肝硬変であろうという目安になります。

 ( slide No. 14 )  肝生検はエコーガイド下に皮膚表面から細い針を刺して肝臓組織を採取してきます。肝臓の炎症の状態および線維化の度合いが非常に正確に判定できます。線維化が非常に進んでいると早急に治療を始めますが、線維化がなくて軽い肝炎であれば経過観察することになります。特にインターフェロン(IFN)治療を強力に推し進めるには肝生検が非常に役立ちます。そのためにちょっと痛みがありますがすぐ終わる検査ですので是非受けていただきたいと思います。

 ( slide No. 15 )  その肝硬変の成因としてアルコールが10%弱。昔は多量の飲酒が肝硬変の原因と言われましたが、最近ではほとんどウィルス性肝炎です。その中でもC型肝炎の占める割合が61%と非常に高い。

 ( slide No. 16 )  肝硬変の生存率はアルコールが原因でなった肝硬変の場合に比べてウィルス性肝炎、特にB型に比べてC型が原因となった場合、生存率が低下しています。

 ( slide No. 17 )  肝癌の発生状況は冬の気圧配置のように西高東低です。大阪を中心に広島、福岡、佐賀、長崎。覚醒剤もあると思いますが、西日本で非常に多くなっています。肝癌の死亡率は癌の中では男性では2位、女性では4位、全体で3位です。一位は肺癌、次いで胃癌、肝癌、大腸癌、膵臓癌の順番になっています。

 ( slide No. 18 )  肝癌の患者数は現在3万人以上、30年で非常に増加しています。2025年には消化器癌では胃癌を抜いておそらくトップになるだろうと懸念されています。

 ( slide No. 19 )  肝癌の原因はほとんどがウィルスです。そのうちの80%がC型です。重複感染もありますが、B型とC型が大半です。

 ( slide No. 20 )  肝硬変からの発癌率をみると、アルコールに比べてB型、さらにC型のほうが高くなっています。

 ( slide No. 21 )  そこでC型肝炎をいかにして治療するかということになります。IFNが出現するまでは、炎症を抑える、肝細胞が壊れるのを防ぐという対症療法でした。小柴胡湯や強ミノを最近よく使います。強ミノ(強力ネオミノファーゲンC)は甘草から採取したグリチルリチンの注射剤で、胆汁分泌を促進します。作用機序ははっきりしていないのでアメリカでは民間療法ととらえられていて、日本でしか行われていません。対症療法に対して原因療法はウィルスそのものを攻撃して増殖を抑える方法です。IFN単独では成績が悪いので、リバビリンという抗ウィルス薬との併用によってC型肝炎を治療します。

 ( slide No. 22 )   C型肝炎ウィルスに感染するとだいたい70%がおよそ10年後に慢性化し、その30〜40%が10年後に肝硬変に移行し、さらにその70%が5〜10年で肝癌を発生します。この historyを抑えるには最初の原因となるC型肝炎を叩くことにあり、その意味でIFN治療に尽きると思います。

 ( slide No. 23 )  IFNはウィルスが感染したときに体内で作られる物質ですから、風邪をひくと内因性のIFNができてウィルスと戦います。この作用を利用し、IFNを外から投与して作用を増強させます。ウィルスを叩くというと抽象的ですが、IFNには主にウィルスの増幅を抑えてふえないようにする機序と、リンパ球による免疫力を高める機序の2つがあります。

 ( slide No. 24 )  実際に使用してどのような経過をたどるかを示す模式図ですが、こちらはウィルスがいるかいないか、こちらは炎症の状態です。例えばこの例はIFNを投与すると非常に効いて肝炎が鎮静化しウィルスも消失しています。これはIFNを投与しても炎症が治まらない無効例です。こちらはIFNを打っているときは効果があったけれどもウィルスが再びふえた例です。もう一つは機序はわかっていませんが、ウィルスが治療後に再び出てきても炎症が鎮静化したまま続く場合で、これを生化学的著効例と呼びます。このようなパターンがあります。

 ( slide No. 25 )  IFN治療によってウィルス除去が期待されるのですが、この治療法では患者さんの年齢が問題になってきます。年齢制限は特にありませんが、副作用が強いので高齢者では十分配慮します。それから治療期間が6カ月に及ぶことが多く、その間の仕事、経済的なこと等が問題になります。また自己免疫性肝炎は慢性肝炎の一つの原因ですが、IFNを投与すると自己免疫性肝炎を増悪しますので、IFN治療に障害となるような他の肝障害がないことも治療の要件になります。これらのことを確認して肝生検でその適用を決めて、同意が得られれば治療を行います。

 ( slide No. 26 )  IFNにはαIFNとβIFNとがあり、投与方法にも筋肉注射で長期間投与する方法と点滴静注で8週間投与する方法の2つがあります。2つの投与方法で治療効果に有意差があったという報告は現在のところありません。

 ( slide No. 27 )  最大の関心事である副作用です。よくみられる副作用は先程申し上げたように風邪をひいた状態とほとんど同じです。頭痛、発熱、全身倦怠感、関節痛、吐き気といった風邪ひき様の症状です。そしてアレルギー的な発疹、脱毛があります。脱毛は薬剤によってその程度は異なりますし、治療が終われば再び生えてきますので、問題ございません。注意が非常に必要な副作用として、比較的少ないのですが、うつ病などの精神症状。間質性肺炎。これはアレルギー的な肺炎です。甲状腺機能異常。不整脈。糖尿病の増悪。網膜症。これは眼底出血や視力障害を呈します。このような副作用は十分注意しておけば対応できるし、中止すれば消失しますが、このうつ病では非常に発作的なケースがあります。不測の事態として26例の自殺企図があり、13名死亡しています。最後の脳出血はリバビリンとの併用によるもので、自然に起こる出血より倍程度発生しています。数が少なく注意しにくい副作用です。さまざまな副作用があって、入院当初はしばらく厳重な監視が必要です。

 ( slide No. 28 )  IFN投与が有効かどうか。投与量、投与期間は長いほうがよく、軽い炎症のほうが効きやすいという結果になっています。一番問題になっているウィルスの性質では、遺伝子型によって効果が異なります。またウィルス量によって、量が多いタイプでは効果が劣ります。

 ( slide No. 29 )  そのウィルスのタイプです。血清学的な手法で分類するとI型とII型。遺伝子型の手法を用いるとそれぞれがa、bに分けられます。Ib型が日本人の70%で、次いでIIa型、IIb型が多くなっています。II型には効きやすく、I型には効きにくい。日本人には効きにくいIb型が非常に多いので、これが治療成績を悪くする根拠の一つになっています。

 ( slide No. 30 )  例えば 100人の患者さんがいると、その効きにくいタイプ、さらにウィルス量が非常に多い例が51例と非常に多くなっています。低ウィルス量が21例。Ib型以外はウィルス量の少ないタイプが多く、効果が高い。Ib型は治療抵抗性を示します。

 ( slide No. 31 )  それぞれのタイプ別にウィルスを排除できたかどうか著効率をみると、日本人に7割近くいるIb型ではやはり全体で17.9%。IIa型、IIb型という順番で効果はこちらのほうが優っています。

 ( slide No. 32 )  I型とII型、ウィルスが少ない群と非常に多い群でIFN治療効果を比較しています。この隠れている6%がIb型です。このグラフで見ると、Ib型の患者さんが多いためにIFN治療を行っても著効率は全体で3割程度しか得られませんが、II型では非常に高くて63%の効果が得られています。副作用等の不安を抱く方が多いのですが、是非この治療を積極的に受けることをお勧めします。この6%に対してこれだけしか効きません。

 ( slide No. 33 )   別の報告では6%から 2.3%に下がっていて、 100人いると2人ぐらいしか効いていません。抗ウィルス薬リバビリンとの併用によって約20%、5人に1人まで効果が上がってくるので、併用療法がさかんに行われております。

 ( slide No. 34 )  これは再投与のときです。いったんIFN治療を行って効果が認められなかった患者さんに同じIFNを再投与しても成績は限られてきるので、リバビリンを併用します。この場合、効きにくいグループは除いています。そうすると27%から76%と、明らかに改善効果がみられます。

 ( slide No. 35 )  IFN治療を行って効いた群と治療しなかった群間で肝癌の発生率がどう変わるかを調べると、IFN治療群で発癌率は 1/5〜1/20に低下します。

 ( slide No. 36 )  IFNではなくて強ミノによって炎症を抑える対症療法を行った群ですが、これによっても癌の発生率は非常に抑制できます。IFNが効かない場合、新しい薬が出るまでこれで持ちこたえるという非常に継続した治療が必要になります。

 ( slide No. 37 )  B型肝炎の病態については簡単に申し上げます。一般的に線維化が強いと治りが悪く、また肝癌への進展もやはり強くなります。これについてはC型と大きな差はありません。

 ( slide No. 38 )  B型肝炎をIFNで治療した群と自然経過をみた群で比較すると、治癒例はあまりかわりません(36%, 30%)。むしろ自然経過をみた群のほうがよい。B型肝炎から肝硬変、肝癌への進展はIFNでわずかに抑制できているようですが、その有効性に明らかな有意差は認められません。治療に難渋することが予想されます。

 ( slide No. 39 )  最近ラミブジンが登場してきました。先程の抗ウィルス薬と同様にAIDS等の研究でできた薬で1日1回服用する経口剤です。ウィルスの増殖を非常に抑制する効果を持ち、服用するとすぐにGOT、GPTが下がってきます。ウィルス量を低下させ、肝炎を鎮静化し、炎症が非常に落ち着きます。ただし、炎症は治療してもウィルスを完全に殺してしまうことが難しく、肝細胞内に残ることがあります。チェックするのはたいてい血液中のウィルス量ですから、中止すると肝炎が再燃することがあります。またラミブジンに治療抵抗性を示すYMDD変異株が出現してくると肝炎が持続します。発癌性、催奇形性などが問題になっています。B型肝炎でもうあと1年すればまずまちがいなく肝硬変に増悪するであろう、放置するわけにはいかない、IFN治療も行ったけれども効果がなかったという人に対してラミブジンを積極的に投与するという考え方が今主流になっています。

 ( slide No. 40 )  これがその治療経過です。GOTとGPTが正常値の2倍以上という炎症がかなり強い場合はラミブジンを投与します。炎症が軽いとIFN、ラミブジンいずれも効果は劣ってきます。HBe抗原(−)で変異したウィルス株がいる場合、長期間の治療が必要です。正常値の2倍以下であれば肝臓の機能が少々悪くても未治療で経過観察するという方法が勧められています。

 ( slide No. 41 )  肝炎に罹患しないための防止方法です。A型は例えば東南アジア地域への海外渡航で感染の危険性がある場合にはワクチンを接種します。ワクチンは体内に抗体を産生させてA型の感染を防ぎます。ワクチン以外にも免疫グロブリン、いわゆる抗体自体を注射する方法もありますが、治療の安定性があまりないので、最近ではA型に関してはワクチン接種になります。

 B型は免疫グロブリンとワクチンの両方で防止します。C型は抗体が発見されていないので、残念ながらワクチン自体もまだ実用化されておりません。

 ( slide No. 42 )  普通のB型肝炎の予防はワクチンだけで行いますが、針刺し事故や出産時の母子の垂直感染はワクチンと免疫グロブリンで治療します。

 ( slide No. 43 )  周囲から感染を防ぐためには輸血や献血を介して感染しないようにする。カミソリや歯ブラシなど出血するようなものや出血部位に接するようなものを共有しない。それから口の中に傷があるのを知らずに口移しをすると感染します。月経やケガによる血液や分泌物を放置しない。

 食器、タオル、入浴、トイレでは感染しません。最近では汚染された献血を輸血したために感染したということはありませんが、血液等をきちんと処理することが大事です。

 ( slide No. 44 )  生活上の注意点は食事のことが主体ですが、肝炎から肝硬変に進むと糖尿病が出てきたり肝性脳症が出てくるので、そのときは食事の内容も限定されます。肝炎の状態ではごく普通のバランスのよいビタミンを豊富に含んだたんぱく質の多い食事を摂ってください。食べすぎは糖尿病の原因になるので控えます。食後の安静には問題がありますが、肝血流量が非常にふえるので30分くらい休むほうがいいとも言われております。当然ですが、タバコはやめます。お酒はC型肝炎から肝癌発生を非常に増加させるので、絶対にやめていただきたいと思います。

 ( slide No. 45 )   ウィルス性肝炎の治療は最終的に肝癌撲滅、肝癌の発生を抑制することにあります。ウィルス排除を目的とするならばIFNを大量に、そして効果の高い抗ウィルス薬との併用を期間限定で行います。それで効果がなければ対症療法として炎症を抑えます。炎症を抑える薬の他に、IFNを対症療法として少量長期間治るまで使用します。とにかく肝炎から肝硬変への進展を抑制することが一番大事です。

 適応はとれておりませんが、今後軽い肝硬変、肝癌、術後の肝癌再発が懸念されるときにはIFNを積極的に使います。このような方策で 1/4程度に肝癌の発生は抑制できると言われております。

 ご静聴ありがとうございました。

 

 座 長  野中先生、どうもありがとうございました。

 まとめると、主にB型肝炎ウィルスとC型肝炎ウィルスの2つが慢性肝炎に進行します。B型肝炎ウィルスに関しては主に赤ちゃんが生まれるときにお母さんの産道で血液の汚染を受けることが多かったのですが、最近はお母さんがB型肝炎ウィルスのキャリアである場合、赤ちゃんが生まれるくるとγグロブリンやワクチンを注射するので感染しなくなっています。B型肝炎に関しては母子感染は少なくなっています。

 問題になるのはC型肝炎です。輸血用の血液の中にC型肝炎ウィルスが混在していて、その血液を輸血することによって感染していました。そういった方が20〜30年経って血液検査で調べたときにC型肝炎になっていることがあります。

 肝炎をそのまま放置しておくと肝硬変になり、だいたい1年間に7%、 100人のうち7人ぐらいは肝癌になります。その肝癌の撲滅の話もありました。病院に行きますと最近では血液検査結果を配ることが多いのですが、その中で一番役に立つのは血小板数です。肝臓の働きが悪くなって肝硬変に近づくと、この数字がだんだん減ってきます。10万/μl が一つの目安だと言われています。10万以上/μl あればいいのですが、それより少なく9万/μl とか8万/μl になると、肝硬変が進んでいることがわかります。データを見たときに血小板数を確かめていただきたいと思います。

 治療に関して、慢性肝炎では強ミノという点滴の注射します。またウルソ(ウルソデスオキシコール酸)という飲み薬を出しています。これは肝臓の組織を守ることに役立つのですが、注射とか飲み薬ではウィルスは減りません。ウィルスを減らすためにはIFNを注射しますが、6カ月続けないといけない、あるいは価格のこともあります。またウィルス量が多かったりウィルスの型が違うと、効きやすい場合とそうでない場合があります。ただしうまく効くとウィルスは消滅します。そういった治療のお話がありました。

 慢性肝炎や肝硬変の患者さんは1年に3回から4回血液検査をしています。またエコーやCTをして肝癌になっていないかどうか定期的に診ています。もし肝癌になるとその治療も病院でします。このようなお話でした。

 病気のことになると個人的に聞きにくいこともあるかと思いますが、一般的なことでも結構ですので、質問される方は挙手していただきたいと思います。

 質 問  ウィルス性肝炎は先進国に流行しているウィルス病の一つだと思います。相手が感染者だとわかっていれば注意しますが、その人がウィルスに感染しているかどうかわからない場合、感染を防止するための suggestion はありますか。またわからずに感染に陥った場合の防止策はありますか。輸血用血液は注意深くされていますが、例えば寿司屋さんで職人さんがウィルス感染していても早期の場合わかりません。例えば院内感染、胃カメラや内視鏡等による感染経路も考えられます。

 第2点は国民に肝炎ウィルスに対するワクチンを接種する政策的な方向はありますか。このあいだもE型肝炎が北海道で見つかったようです。最近ウィルス性肝炎に恐れをなしているが故に先生はご講演されたと私なり解釈しています。

 野 中  糞便や生水でうつるA型、E型とは違って、B型やC型は血液や血清を介して感染します。おっしゃられたように寿司屋さんの職人さんの手についているかもしれない。それから感染を防止する方法は思い当たりません。内視鏡等はAIDS等の感染が懸念されるので、グルタルアルデヒドという殺菌剤で十分殺菌していますから、その可能性はありません。

 A型に関しては問題ないと思いますが、B型に関しては全員にワクチンを接種すれば防げることは確かです。最近まで問題になっていたのは輸血によるウィルス感染でしたが、現在では日本赤十字から届く血液で感染することはありません。ほとんどが性交感染です。その危険性があるならワクチンを積極的に打つことは必要かもしれません。

 C型については残念ながら現在のところ予防法はありません。

 質 問  A型肝炎は発展途上国で排泄物の中にウィルスが認められます。また飲料水の中にあります。それは先進国ではほとんどないことですね。結核と同様の国民病になる可能性があるなら厚生労働省にワクチン接種を強く主張されると胸打つのではないかと思います。

 座 長  ちょっと補足します。A型肝炎ウィルスは下水道が発達していない未開発国でみられます。そのような国ではA型ウィルス感染者の糞便や汚物が川に流れ出て、その下流で食べ物を洗ったりしていると、別の人の口に入ります。このような経路で経口感染しています。B型、C型は血液を介して感染しますので、感染者の血液が他の人の血液中に入ることで感染します。先程のお話にあった歯ブラシは感染者が使うと口腔内の出血で血液と接します。またカミソリは皮膚に傷をつけて血液と接触します。それを使いまわすと、後で使う人に傷があるとそこから感染します。ウィルスや血液が手についたから感染するのではなくて、手や口腔内に傷があるとウィルスがその傷口から入り込んで感染します。あくまで傷があるかどうかです。だから食器などで感染することはありません。

 また病院で内視鏡を使うときには消毒殺菌は当たり前のことですが、予めB型、C型肝炎ウィルス感染者用は使い分けておりますので感染することはありません。

 質 問  肝炎検査の抗体と抗原の関係について、B型では抗体があれば大丈夫、C型では逆に抗体があればいけないと言われます。素人には抗原や抗体の有無が反対になってわかりにくいので教えてください。もう1点は私のデータについてです。γGTPが普通80IU/l以下ぐらいが正常ってきて1週間ほどかけて培養すると、細胞はこのような血管の切り口に似た丸い輪を作ってきます。血管を形作ることが"0j蒡 ?姓APUUU毫毫毫UUU"""UUU毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫面算UUUUUU毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫3f3ff33面33f3f3f毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫算UUUUUU毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫DfDDD毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫3f3f面33f3f毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫算UUU毫毫"0毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫3ff33f3面面www33f毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫算"""毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面真更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面篤真更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面面篤真更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫誓毫毫毫毫毫毫毫毫算毫毫毫毫毫毫毫3ff3wwwwwwwwwwww3毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫UUU崖面面面面面面面面面面面面面面面面だと思いますが、最近 300IU/lぐらい急に上がりました。それはどういうことが考えられますか。安定剤を服用していますが、今までは正常値でした。

 野 中  C型の抗体について、感染防御ではなくて感染したという証拠の抗体と考えてください。説明すると難解になりますが、B型にはs抗原(ウィルス表面抗原)、e抗原(エンベロープまたはカプシド蛋白)、c抗原(コア蛋白)があり、ウィルスのそれぞれの物質に対して抗体ができます。最終的にはs抗体があると感染を防ぐことができます。e抗原が多いとウィルス量が多いことがわかりますが、e抗原からe抗体に sero-conversionすると、一般的には肝炎は鎮静化します。ただe抗体ができても肝炎が持続する場合が3割程度あります。これはe抗原を分泌しないウィルスが残って、それが肝炎を持続させます。

 γGTP値はお酒を飲むと上がります。これはほとんどの方がご存じです。また全く飲酒されない方でも上がるときがあります。γGTPは薬物の代謝酵素活性を表すもので、食品も異物とも考えられなくもない。服用されている抗不安薬のためにγGTPが上がることも考えられます。γGTPの他にGOT、GPTが一緒に変動する場合は危険ですが、γGTPだけが上昇するならそんなに心配は要らないと思います。上がれば必ず病気がある、とは言い切れません。もちろん胆嚢癌のような他の疾患が併存することによってγGTPが上がることがないとはいえません。一度医療機関を受診されることをお勧めします。

 質 問  HBsはウィルスの殻ですね。HBs抗体があればいいのですか。

 野 中  s抗体があれば感染防御します。

 質 問  e抗体、c抗体は別に関係ないんですか。

 野 中  実際にはs抗原を調べて検出されなければ肝炎でないと考えてオミットするのですが、s抗原、e抗原がないにもかかわらず肝炎という人が実はいます。ウィルスの核内にはc抗原がありますが、血液検査ではHBc抗体を調べて肝炎だと判断します。極端にはs抗原、e抗原、c抗原全部マイナスでもB型肝炎は否定できません。その場合はウィルス遺伝子を核酸法でチェックします。日本赤十字ではそのようにして血液のスクリーニングをしています。

 座 長  抗体の話は難しいと思います。HBs抗体は中和抗体といってウィルスそのものを中和します。ワクチンを打ってできるのはそのHBs抗体です。ところがC型は逆になります。HCV抗体は感染抗体といって、抗体があるとウィルスが潜伏していることを証明しています。B型とC型では抗体の意味が違います。学問的には説明しづらいのですが、質問されたとおり、HBs抗体があると病気が治ったということですし、HCV抗体があるとウィルスがいる可能性を示します。最近の検診ではHCV抗体を40歳以上で5年おきにチェックしています。

 野 中  ちなみに先週わかったことですが、八幡市ではHCV抗体が陽性の場合、自動的に核酸法でウィルスがいるかどうかチェックしています。経済的に余裕がない自治体ではそこまでしていません。

 質 問  先程IFNの話がありました。実は身の周りに2人、昭和20年代に1人、36年に1人輸血した者がおります。そして10年ぐらい前にC型肝炎とわかってIFNを打ちました。その当時、1本6万円しました。一人は脱毛し、もう一人は倦怠感が強くて、非常にきついのでやめてしまいました。その当時の主治医は何もいわずにそのまま現在に至っています。これはどうしたものでしょうか。

 野 中  専門家も冷たく見捨てる場合が多いのですが、結局効かなかったら他に方法がないということです。完全にウィルスを排除できなくても、ウィルス量が減ればウィルスの活動も炎症も比較的抑えられます。非常に高額で脱毛という副作用もありますが、最近では他の薬剤で効果がない場合は少量のIFNを使うなど、薬剤の投与方法をもう一度見直しできます。今まではIFNは一生に1回6カ月しか投与できませんでしたが、再投与も可能になりました。他の薬剤との併用も可能になっています。IFNの薬価も以前は1本12万円しましたが、今は安いものでは1万7千円程度になっているので、金額的な負担も軽減されました。肝炎がどの病期にあるかによって予後が変わってきますし、年齢的なことも考えて、もう一度検査した上で治療されるほうがいいと思います。

 質 問  本人も70歳と高齢なので肝硬変にならなければいいと納得しています。

 野 中  僕は来週から71歳の方の治療を始めます。もちろん強力な治療は副作用に耐えられないと判断して少量で間歇投与します。

 質 問  副作用が相当きついようですね。

 野 中  白髪が治ったという方が一人いて、そんなことはないだろうと思いますが。脱毛は薬剤によって比較的起こりやすい副作用ですが、またちゃんと生えてきますので問題ありません。

 座 長  活発な意見交換をありがとうございました。