関西医科大学第5回市民連続公開講座

演 題:細胞移植による血管新生療法

講演者:正木 浩哉(関西医科大学臨床検査医学講座講師)

主 催:関西医科大学附属病院

日 時:平成14年(2002年)11月30日(土)

会 場:関西医科大学附属病院南館臨床講堂

 

                  -----*-------*-------*-------*-------*-----

 

 正 木(関西医科大学臨床検査医学講座講師) 医学や医療の世界でさまざまな病気の問題があって、それがどのようにとらえられ、どのような治療法が主流か、どのようなことに気をつけなければならないか、そして私どもの大学ではどのような治療をしているか、市民の皆様にも理解していただきたいということを趣旨に、市民連続公開講座を開いております。我々医療者は皆様が来院されたときに検査をしたり経過を聞いて、このままでいいか変えたほうがいいか、判断したりアドバイスをしたりしていますが、皆様が来院されるのは月に1〜2回、多くても4回です。30日から4日を引いて26日間はご自分でご自分の体をみる、簡単に言えば自己管理することになります。そこで病気に対して正確な知識を持っていただくことが非常に大事になります。この公開講座をそのような考えのもとに一助としていただくとありがたいと思います。

 きょうは2つの演題があります。まず私から「細胞移植による血管新生療法について」、続いて精神神経科の木下教授からうつ病の話をしていただきます。多くの方がうつという病気で悩んでおられます。自覚のない方もたくさんいますし、周囲に苦しんでいる方がいるという方もいると思います。またうつ病を誤解している方がいるかもしれません。うつ病に対してどのように対処したらいいか、どういう時期になったら受診して治療を始めないといけないか等についてお話されると思います。

 それでは、私から「細胞移植による血管新生療法」について。難しい題を掲げていますが、この頃の新聞には「再生医療」という言葉が頻繁に載っていると思います。その方法の一つが私がこれからお話ししようとする「細胞移植」で、簡単にいえば何らかの理由で失った自分の血管をもう一度生やそうという方法です。

 トカゲの尻っぽは切れても元のとおり生えてきます。人間の体でも切ったところが元のように生えてくると、こんなにありがたいことはないのですが。そんなことができるといいなあという夢のような話です。わずか5年ぐらい前までは、脳、心臓、肝臓、皮膚、眼のような自分の臓器がいったんだめになると、人工のものを体内に入れて代用するか角膜、腎臓、心臓などでは他人の臓器をいただいて治療する方法しかありませんでした。なくなった臓器や組織と同じものをもう一度自分の体内に取り戻したい。ここ数年で急速にこの夢のようなことができるようになってきました。これからこのお話をさせていただきます。

 

 ( slide No. 1 ) 再生医療:事故や病気で失われた体の細胞、組織、器官の再生や機能の回復を目的とした医療。

 交通事故で眼を失った、労働災害に遭った、血管が詰まって潰れてしまった、肝臓が病気で機能しなくなったなど、病気やけがで失なわれた体の細胞や組織や器官は、残念ながら死んだものをそのまま生き返らせることはできません。それをもう一度蘇らせよう。自分の体内にある他の生きた細胞を使って失われたこういうものをつくり出して機能を回復させようというのが再生医療です。新聞に「再生医療」や「遺伝子治療」という言葉が出きますが、簡単に言いますと失われた自分のものをもう一度自分でつくり出してやろう、取り戻そうという治療です。

 人工のもので代用しても、残念ながらもともと自分の体内にあった自然の器官や臓器に絶対に匹敵しません。半分から 1/3くらいまで機能が落ちます。あるいは他人の組織や臓器を移植してもやはり自分の組織ではないので、拒絶反応が起きるとせっかくいただいた臓器がうまく働かなくなります。

 その点、自分の体内にある細胞を使ってもう一度臓器をつくり出すと、拒絶反応は一切なく働きも失われた前の状態までほぼ回復します。これはすばらしいことです。このような夢のような話がどれぐらいまで実際に応用できているのか、これからお話しします。

 

 ( slide No. 2 ) 肝臓や皮膚や心臓はいろいろな種類の細胞が集まって一つの臓器を形作っています。このような組織や臓器をもう一度作るために、もととなるある種類の細胞を使って、その細胞を変化させたりあるいはふやして作ろうとしています。つまり種です。種とはどんな細胞なのかというと、細胞治療実施に向けた研究に(1) 個体から新しく調整した細胞、(2) 培養幹細胞、(3) 万能幹細胞、(4) 形質転換細胞の4つの細胞が使われています。これについては後ほどお話しさせていただきます。

 

 ( slide No. 3 ) 実際にどのような臓器や組織が再生可能かというと、皮膚、軟骨、骨、角膜、歯、血管、心臓弁、心筋、肝臓、膵臓。肝臓などはまだ顕微鏡下あるいはフラスコやビーカーの中で行われている実験段階で、それがヒトに使えるかとどうかまで進展していません。もちろん病院での治療にも使われていませんが、実際に既にこのような組織が次々にできてきています。つい最近も、角膜ができたと朝日新聞に掲載されていました。すごいことです。5年前ではこのようなことは考えられませんでした。特にここ2、3年で急速に次々と出ています。ですからこれは決して夢の話ではなくて、1年後か2年後か5年後かわかりませんが、必ずや実現するであろうという実現間近のお話です。

 ただし非常にすばらしい治療ですが、いろいろな問題も抱えています。後ほどお話ししますが、何でもかんでもすばらしい、何も問題がないというわけではないことを頭の中に入れていただきながら聞いてください。

 

 ( slide No. 4 ) どんな細胞を使うのか。「幹細胞」という名前をご存じだと思います。肝細胞と間違えるので「幹(みき)細胞」と呼ぶこともあります。この細胞は中心になる細胞、もとになる細胞で、いろいろな細胞に変化する力(多分化能)を持っています。このような細胞が人間の体内に存在することがわかったことから再生医療が実現化されてきました。当初このような細胞は数も少なく限られた細胞にしか変化(分化)しないだろうと思われていましたが、その後の研究でそうではなさそうだということがわかりました。皮膚や眼や骨にある細胞は既に皮膚や眼や骨の細胞であって、さらに別の機能を持った細胞に変化することはありませんが、実は骨髄にある幹細胞は変化する力があり、いろいろな技術を使うと血管や神経や筋肉になることができます。

 ( slide No. 5 ) もう一つ、よく新聞に出てくる「ES細胞(胚細胞)」があります。「胚」は受精卵の意味です。興味を持ってこれまで見ていた方にはご記憶があるかもしれません。私も含めて皆様方の体は精子と卵子が結合した受精卵という1個の細胞から全部スタートしています。眼も耳も脳も私たちの体はすべて受精卵からできています。ですからこのES細胞は何にでもなる究極の細胞と言えます。理論的には受精直後の細胞あるいは数回分裂した細胞を使えば、当然さまざまな体内にあるすべての細胞に変化することができるはずです。それは確かに何十年も前からわかっていたのですが、これを赤血球や神経に分化させるにはどうすればいいのか。このことがわからなかったのですが、最近解明されてきました。

 

 ただこのES細胞を扱うことについては私たち研究者、医者、医学界は非常に慎重になっています。受精卵は一つの命です。1個の細胞でまだ人の形になっていませんが、そこから人間まで成長していくわけですから、それを勝手にいじっていいのかどうか。それは立派な生命だという生命倫理の考え方に基づいています。私も非常に重要なことだと思います。このような倫理的な問題から、ES細胞について研究するあるいはこれを使うことについては極めて厳重な制限や規制、禁止事項があります。どこでも簡単に研究できるものでもなく、されているわけでもありません。ただ科学的にはこれがすべての細胞に変わることのできる究極の幹細胞であることには間違いない。

 ( slide No. 6 ) 「体幹細胞」は幹細胞の一つで、胚細胞でない、実は皆様方の体内にある細胞です。50歳でも20歳でも80歳でも数や働きに多少差がありますが、少なからず皆さんの体内にあります。いろいろな細胞に変わることができます。私はこれから、この細胞を使ってもう一度新しい血管を作ろうという話をさせていただきます。血管以外に軟骨、筋肉、赤血球、白血球、神経にも変わる細胞で、これは一つは骨髄の中にあります。また皮膚組織や肝臓のようなできあがった臓器の中にも、その他あちこちの臓器にも、このようないろいろな組織に変わることができる力を持った幹細胞があるというとが最近わかってきました。

 

 ( slide No. 7 ) 前森総理が2001年になるに当たって、新しい21世紀に向けて日本という国は何で以て立国していくか考え、1〜8までの8本の柱からなるミレニアム・プロジェクト(千年紀プロジェクト)を策定しました。

 ----------------------------------------------------------------

   I 教育

  II 電子政府の実現

  III IT21

   IV  ヒトゲノム・イネゲノム研究

   V 高齢者の雇用就労を可能とする経済社会実現ための調査研究

   VI  地球温暖化防止のための次世代技術開発

  VII  ダイオキシン類、環境ホルモンの適正管理、無害化の調査研究

 VIII  循環型経済社会構築のための調査研究

 ----------------------------------------------------------------

  まず半分ぐらいがITです。教育、電子政府、IT21にしてもコンピューターを使った情報化をどんどん進めましょうというのが一つの方向だそうです。もう一つは地球の温暖化やダイオキシンのような環境について日本は世界をリードする技術や考え方を作りましょう。これで世界をリードしておきたいという考えです。

 4番目に私がきょうお話しするヒトゲノム・イネゲノム研究があります。ゲノムという言葉は最近新聞にも出ていますが、ヒトを含めた生物の遺伝子情報です。人間の持っているすごい量の遺伝子情報はDNAという核酸ですが、それが核の中にあります。我々人間の持っている遺伝子情報、すなわちDNA情報は実は去年全部読みきりました。ただそれはDNAの並んでいる順番(配列)がわかっただけで、それがどういう意味を持っていて、どのように働いているかというのを一生懸命調べているところです。特にヒトとイネのDNAの働きについてこれから日本がリードして研究し解明していこうとしています。

 米は日本人の主食で、世界で一番たくさん食べていると思われる民族の一つですから、イネに関しては日本がリーダーシップをとって、遺伝子の働きを解明していきましょう。例えば安全な米や寒冷地でも水が少なくてもどんな高地でもすくすくと育つようなイネが作られるかもしれません。そのようなことまで考えた研究です。

 ようやくヒトゲノムプロジェクトに到達しました。我々医学をやっている者にとってヒトの遺伝子情報から解明したいことがたくさんあります。例えばこの病気はどの遺伝子が原因となって起こっているのか、どうしたら予防できるのか、治療できるのか。たくさんの薬が市販されていますが、薬が全員に同等に効くわけではありません。このタイプの方には効いて、このタイプの方には効かないということはわかっていても、それがなぜ効かないのか。この副作用はこの人に起こって、どうしてこの人に起こらないか。その遺伝子を持っているかいないかがわかれば、この方はこの副作用が出る素因を持っているからこの薬を使わないようにしようということもできます。またこの方にはこの薬が一番最適であるということが飲む前にわかります。そのようなことを目指してヒトゲノムプロジェクトが発足しています。

 

 ( slide No. 8 ) またこれはさらにいくつか分かれています。遺伝子情報をどんどん解析しましょう、それが病気とどのように結びついているか、イネも頑張ってやってください、それと発生・分化・再生です。

 ------------------------------------

 ・ヒトゲノム多様性解析プロジェクト

 ・疾患遺伝子プロジェクト

 ・発生・分化・再生プロジェクト

 ・イネゲノムプロジェクト

 ------------------------------------

 幹細胞からどうしてこれが皮膚の細胞になったり肝臓の細胞になったり骨になるのか。これは全部遺伝子の情報で決まっています。それをしっかり見極めることで、壊れたりなくなった臓器を幹細胞からもう一度つくり出すことが可能になります。日本はそういうところで世界をリードできたらいいなあ、日本国民はそういうことで利益を得たらいいなとということでこのプロジェクトが進められています。

 「再生医療」は国家の方針に則って国も拠出してやっていますから、これから先この分野の研究はどんどん進んでいきます。また新聞紙上も賑わってくるだろうと思います。近々皆様方もこの医療の一端に触れる機会があるかもしれません。ないほうがいいかもれませんが。

 

 ( slide No. 9 ) 自分の細胞を使って自分の組織をもう一度作る再生医療は先程申し上げたように拒絶反応がないことが最良の点です。他人様のものでも人工のものでもないので拒絶反応がない。今まで他人から臓器をもらうと拒絶反応があって、それを抑えるために多量の薬を飲まないといけない、またそれによって副作用が出てくるという問題がありましたが、そういう問題が一切ありません。

 人間の体には故障があるとそれを自分で修復しようとする機序が働くので、それをうまく利用した治療法とも言えます。同じ血管や肝臓でも他人の肝臓と自分の肝臓とは、働きも形も大きさも違います。でも自分の細胞からもう一度作りなおすとまさに個人の特徴に応じたものができます。これを格好よくいうと「オーダーメイド医療」と言います。個人の特徴に合わせて一番いい医療を提供できます。

 

 ( slide No. 10 )  これから先、10年、15年の間にどういう病気が実際に再生医療で治療できるようになるか。完全に治るかどうかはわかりませんが、少しはよくなる助けができるかもしれません。これはヒューマンサイエンス振興財団という非営利団体が医者に対して、再生医療の治療対象となる可能性が高い疾患のアンケートをとりました。そうするとパーキンソン病、脊髄損傷、アルツハイマー、心筋梗塞、火傷、床擦れ。これは寝たきりの方の皮膚の病気ですね。骨、歯、白内障等々。2割から半分くらいの人がこれらの疾患は実際の臨床現場で実現可能だろうという感想、予測を持っています。実に身近なところまで来ていることがおわかりいただけると思います。

 

 ( slide No. 11 )  これは実は培養皮膚です。自分の皮膚の一部を採ってきて容器の中で培養すると、どんどんふえてきて一枚の皮膚になります。これぐらいの大きさの皮膚が自分の細胞でできるようになります。火傷した部分では皮膚ができないので、これまでは皮膚移植をしています。お尻の皮膚を採ってきて延ばして貼る、ブタの皮膚で代用する、あるいは人の皮膚をいただいて貼るということをしていました。そこでこの培養皮膚を移植すると皮膚の欠けている場所がきちんと治るという火傷をされた方には非常にありがたい話です。

 

 ( slide No. 12 )  人工肝臓は構想の段階で実際にはできていません。機械の中に肝臓の細胞をいっぱい培養して入れておいて、血液がこの中を通過するときに肝臓と全く同じ役割をさせようというものです。例えば肝硬変や劇症肝炎になって肝臓の機能を失った肝不全の状態の患者さんに対して、このような機械をコンパクトにできれば実際に命を救うことができるかもしれません。

 

 ( slide No. 13 )  きょう僕がこれからお話ししようとするのは、再生が可能だといった組織、器官のうちの下肢の血管と心臓の血管の話です。簡単に言うと、心筋梗塞等によって失われた血管を自分の細胞でもう一度つくり出すという話です。

 血管の閉塞、血管の狭窄というのが血管の一番の病気です。それが起こるにはさまざまな原因がありますが、いずれにしても血管が細くなったり詰まったりするとそこから先に血流が行かないので、その部分の細胞は死んでしまいます。心臓の血管が詰まると心筋梗塞、細くなると狭心症、頭の血管が詰まると脳梗塞、足の血管が詰まると慢性閉塞性動脈硬化症という病気になります。慢性閉塞性動脈硬化症では足が壊疽して最終的に切断しないといけない場合もあります。

 現在の生活習慣病、昔は成人病と言いましたが、高血圧、糖尿病、高脂血症などが怖いというのはこれらの病気によって動脈硬化が進んで、最終的に血管が詰まってしまうからです。だから糖尿病を治療しましょう、血圧を下げておきましょう、コレステロールを正常に保ちましょうとさんざん言われます。ですから実にたくさんの方が血管の病気を持っています。この会場の方でも自覚症状がなくても血管が細くなっている方は少なからずおります。

 例えば膝のところで血管が詰まって血流が途絶えると、いろいろな症状が出てきます。まず足が痛くなります。50mも歩くと足が痛くて歩けなくなってしまう。寝ていても足がじんじんして痛くて眠れない。ふと見ると足の指に潰瘍ができている。しばらくすると黒く変色してくる。足を切断しないといけなくなってきます。

 ------------------------------------------------

  (1) 血管新生・蛋白・遺伝子治療

 (2) 細胞移植(骨髄・末梢血単核球 ASO47例)

    JTACTプロジェクト(関西医科大学他)

 ------------------------------------------------

  それを救うためにもう一度自分の血管を生やすという治療法があります。方法として実は2つあります。一つは遺伝子治療です。もう一つは細胞を使った移植治療です。その違いについては後で説明します。

 

 ( slide No. 14 )  造影剤を入れて血管を造影をすると、血管があれば血流が確保できているので黒く写ってきます。左右の像で全く数が違います。非常に少なかった血管が遺伝子治療をして3カ月後には細いもやもやとしたものがよく見えます。これは血管ができている証です。これが今から4年ぐらい前にアメリカで初めて行われたVEGF(血管内皮細胞増殖因子)遺伝子による治療です。ここから遺伝子治療や再生医療が爆発的に始まります。

 

 ( slide No. 15 )  私どもの施設では血管のもとになる幹細胞を骨髄液から採ってきて、足の血管が詰まってしまった慢性閉塞性動脈硬化症の方や心臓の血管が詰まってしまった方にこの治療をしています。

 

 ( slide No. 16 )  間歇性跛行というのは足への血のめぐりが悪くて、しばらく歩くと足が痛くて歩けなくなる、休むとまた歩けるという症状です。このような症状を発症しやすいリスクファクターが計算されています。例えば糖尿病があったりタバコを吸っていたり高血圧やコレステロールが高いと、このような病気がない方に比べると慢性閉塞性動脈硬化症になる危険性が2倍から3倍高くなります。

 

 ( slide No. 17 )  リスクファクターとなる病気を持っている方が実はどんどんふえているので、それに伴って慢性閉塞性動脈硬化症の方もどんどんふえています。日本でもASO(慢性閉塞性動脈硬化症)は少なく見積もっても 100万人、 300万人いるだろうという方もいます。そして手、指、足を含めて四肢のどこかの切断に至った人が年間だいたい2万人です。決して放っておいていい病気ではありません、治療を何とかしないといけない。

 

 ( slide No. 18 )  ASOの重症度を1〜4度の4段階に分けて考えています。

 ----------------------

 1度 無症状、冷感

 2度 間歇性跛行

 3度 安静時疼痛

 4度 皮膚潰瘍、壊死

 ----------------------

 1度は足が冷たいかなという程度です。この会場の半分ぐらいの方が私もそうかもしれないと思っているかもしれませんが、血管が詰まってなくても足が冷たい方がいますので心配しないでください。冷え性とはまた別です。これがちょっとひどくなると 100mとか 200m、 300m歩くとふくらはぎが痛くなって歩けなくなる、そして10〜15分休むとまた歩けるようになる間歇性跛行にら進みます。さらにもう少し進むとじっとしていても寝ていても足がじんじん痛い。さらにひどくなると潰瘍になったり壊疽といって黒くなって足が腐ってしまいます。

 

 ( slide No. 19 )  血管をもう一度作らないといけない。血管はどうやってできるかというと、実は傷害を受けたところの血管の細胞がふえて血管を作るメカニズムともう一つは血管のもとになる細胞(血管内皮前駆細胞)が骨髄から血液の中に出てきて血管を作るメカニズムがあります。いったん傷害が起きるとさらにたくさんの前駆細胞が骨髄から血液中に出て傷害部位にたどり着いて血管を作るようになります。

 この2つのメカニズムは、例えば手をぶつけて青あざをつくってしまった、血管が破れた、知らない間に足の血管が詰まっていたといったときに、実は皆さんの体内で普段でも必ず起こっています。すぐに症状が出なかったり最初は痛かったけれどもしばらくすると落ちついたというときにはこのようなメカニズムが働いて自分で自分の血管を作っています。我々の方法は前駆細胞の仕組みを応用しただけで、何も突然今までと違ったことをしたわけではありません。

 

 ( slide No. 20 )  骨髄の中には実はもっとおおもとの細胞があります。その細胞がいろいろな方向に分かれていって、一つには血管になる力を持った細胞(前述の血管内皮前駆細胞)となって骨髄の中に存在しています。傷害が起きると骨髄から血液中に出ていって、傷害部位にたどりついて血管になりますが、それだけの細胞数では足らないので我々は無理やり骨髄からこの細胞をたくさん採取して血管の傷害部位に場所を移しかえてやります。そうすると血管ができやすくなります。

 

 ( slide No. 21 )  血管を作ろうとするときに、血管になる力を持った細胞を持っていっただけでは血管はできません。血管になるのに必要な増殖因子がないと血管にはなりません。種を蒔いて肥料をあたえることが必要です。ただ幸いなことに、実は骨髄の中のこの細胞は血管のもとになる種であると同時に血管をふやす増殖因子も作ることができます、あるいは持っています。骨髄の細胞を使うということは種を蒔いて肥料も一緒にあたえるという治療になります。

 先程言いました遺伝子治療はこの増殖因子の遺伝子を体内に入れて増殖因子をどんどん作るようにする、いわば肥料だけを蒔いてやる方法です。種となる細胞は体の中にあるので、肥やしをどんどん蒔いてやることで血管を作ろうとしています。この方法は日本では大阪大学がやっています。同じ血管を作る方法でも我々と違って大阪大学は増殖因子遺伝子を使って血管を作らせる治療をしています。この最終的な治療成績は来年ぐらいには出ると思います。

 

 ( slide No. 22 )  実際に血管内皮前駆細胞を採ってきて1週間ほどかけて培養すると、細胞はこのような血管の切り口に似た丸い輪を作ってきます。血管を形作ることが"0j蒡 ?姓APUUU毫毫毫UUU"""UUU毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫面算UUUUUU毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫3f3ff33面33f3f3f毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫算UUUUUU毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫DfDDD毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫3f3f面33f3f毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫算UUU毫毫"0毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫3ff33f3面面www33f毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫算"""毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面真更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面篤真更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫崖面面面面面面面面面面面面面面面面面篤真更毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫誓毫毫毫毫毫毫毫毫算毫毫毫毫毫毫毫3ff3wwwwwwwwwwww3毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫毫UUU崖面面面面面面面面面面面面面面面面わかります。

 

 ( slide No. 23 )  だからと言っていきなりヒトを対象にするわけにはいきません。まず動物実験をします。ネズミの尾と後ろ足をカラードプラ法でみています。赤い色ほど血液循環がよいことを示します。青はその反対です。左側のネズミでは片方の足で血管をくくる手術をしているので血液が流れていません。人間も動物もそうですが、自然に自分の力で血管をこしらえることができます。しばらくすると血液がめぐりはじめます。右側のネズミでは同様の手術をすると同時に骨髄細胞を筋肉の中に注射しておきます。そうすると、同じ7日目、14日目、21日目で回復してくるスピードが全く違います。骨髄細胞を入れたほうは7日目でだいぶ循環が回復してきています。早く回復するのがわかります。

 

 ( slide No. 24 )  同じように血管造影で確かめました。こちらは細胞を打った足です。明らかに血管の数が違うことがわかります。血管が生えて血のめぐりがよくなっています。

 

 ( slide No. 25 )  入れた細胞が後で顕微鏡で見ると緑色に光るような細工しています。そうすると血管という場所に細胞が光っています。打った骨髄細胞が血管に変わっていることがわかります。

 

 ( slide No. 26 )  このような実験結果から、2年前の8月から世界に先駆けて関西医大と久留米大学と九州大学(後に自治医科大学に代わる)の3つの施設で、骨髄細胞を用いて虚血下肢と虚血心筋で新血管をもう一度作ろうという治療を始めました。このような新しい治療法は勝手に始めることはできません。倫理委員会に申請して、これまでの研究の成果を出して、安全性と効果に期待が持てるだろう、問題がなさそうだという了承を得る必要があります。そして3つの大学でそれぞれ開始しました。これは世界に先駆けての治療です。

 

 ( slide No. 27 )  我々はこの治療効果を学会等に報告して、その有用性は認められました。現在では全国の22施設で治療が開始されています。

 

 ( slide No. 28 )  このときの治療の対象は80歳以下でASOの重症度で3度のじっとしていても足が痛い方あるいは4度の潰瘍ができている方に限っています。なおかつ手術ができる方。今まで行われていた治療で効果がない方。薬の効果が認められている方、また糖尿病性網膜症の方と癌がある方は除外されています。この治療をすると血管がたくさんできるので、癌が急に大きくなったり眼が悪化することが考えられ、残念ながらこの治療の対象になっていません。

 

 ( slide No. 29 )  その治療方法ですが、まず全身麻酔をかけます。手術室で2時間弱かけて骨盤のところから 100カ所ぐらい刺して骨髄液を 500ccぐらい採取します。それを遠心分離機にかけて血管になる細胞を採ってきます。これにだいたい2時間かかります。最終的には30ccぐらいになります。

 

 ( slide No. 30 )  麻酔をして骨髄液を採取をしているところです。

 

 ( slide No. 31 )  骨髄液は 500ccぐらいになります。

 

 ( slide No. 32 )  ゴミなどを取り除いて遠心分離をして目的の細胞だけを採ります。

 

 ( slide No. 33 )  写っているのは本学の松原助教授です。

 

 ( slide No. 34 )  この方は膝から下の血管が詰まっています。30ccぐらいになった細胞を1カ所に1ccぐらい、全体で40カ所に通常の注射針より細い針で注射していきます。全体の所要時間は骨髄を採取するのに2時間、細胞を分離するのに2時間、注射に15分です。ですから朝9時に始めると早くには2時過ぎには全部の治療が終わってしまいます。その前にあるいはその後に拒絶反応を抑える薬を飲まないといけないということは一切ありません。後は普通に生活してもらいながら血管が生えてくるのを待ちます。

 

 ( slide No. 35 )  全身麻酔をかけて骨髄を採取するのはたいへんなことです。全身麻酔をかけられない病気を持っている方もいますので、時間がかかりますが循環血液からも採取できます。日赤で献血するときに何cc採りますか、成分献血をされますか、血小板だけを採りますかと尋ねられると思います。それと同じことで、同じ機械を使ってやります。患者さんに寝ていただいて、針を2本刺して3時間ぐらいかけて血液中の幹細胞を集めてきて、それを足に注射する方法もあります。やはり骨髄から採取したほうが効果が少しよいのですが、できない方にはこの方法を紹介しています。

 

 ( slide No. 36 )  これが採れてきた血管のもとになる細胞です。

 

 ( slide No. 37 )  45名の方を治療してその結果を論文にしました。ASOは男性に多く、治療対象は男性38名、女性7名。平均年齢67±12歳、高齢の方が多い。35人は50mも歩くと足が痛くなって歩けない3度の方、10人は潰瘍ができていたり足に壊疽がある4度の方でした。

 

 ( slide No. 38 )  効果が出てくるのは結構早く、だいたい4週間ぐらいすると効果が出てきます。効果が出る方では検査結果がよくなったり痛みが減ってきます。我々の施設では1カ月入院していただき、その時点で効果判定して退院していただいています。

 

 ( slide No. 39 )  骨髄細胞で治療した25人のうち19人で足の痛みがとれました。

 

 ( slide No. 40 )  末梢血液から採取した20人のうち15人で痛みが改善した、消失したと言っています。

 

 ( slide No. 41 )  1カ月後に血管造影をしました。足の上から写しています。下が爪先になります。ここから先には血管がほとんどない状態ですが、明らかにここでは血管がいっぱいできているようです。29歳の非常に若い男性でした。

 

 ( slide No. 42 )  これだけ血のめぐりが悪いので足の指に壊疽ができています。慢性閉塞性動脈硬化症やバージャー病ではこのような病態になります。他の病院で切断しないといけないと言われたそうです。我々がこの治療法を始めた頃で、散々「この治療は効果の保証も安全の保証もない。ましてやこんなにひどい状態では効くかどうかわかりません。それでも治療をしますか」と何度も確認させていただいて、それでもいい、この方法で治療したいと希望されるのでお越しいただきました。親指を切断するとこれからの生活に困ります。

 

 ( slide No. 43 )  1カ月半くらい経過すると皮膚の色が赤っぽくなって、血がめぐり始めています。この方はここに皮膚移植ができました。

 

 ( slide No. 44 )  そして治ってしまいました。あんなひどい潰瘍がこの治療で治ってしまいました。現在は治療して2年経ちますが、跡形もほとんどなくなって元気に過ごされています。ただこの治療法は全員に効果があるとは限りません。これは一番よく効いた例です。

 

 ( slide No. 45 )  この方は透析をされている女性で、かかとに潰瘍があります。

 

 ( slide No. 46 )  治療すると、この段階では潰瘍の周りが型として残っていますが、小さくなっています。この方も皮膚移植して潰瘍が治癒しています。

 

 ( slide No. 47 )  この治療法は、潰瘍は改善しなかったけれども痛みが減ったという軽い効果から潰瘍が消失するまで、改善の程度に差があるものの7〜8割の方に何らかの効果があります。特に大きな副作用はありませんでした。

 

 ( slide No. 48 )  この結果はことしの8月に『 LANCET 』という世界の中で五指に入る雑誌に掲載されて、この治療法は世界的にも認められたと思います。

 

 ( slide No. 49 )  虚血心筋に対してもこの治療を始めました。また始めようとしています。去年の12月19日に1人の方に先行して実施しています。

 

 ( slide No. 50 )  ただ足と違って心臓の場合ものすごく慎重に考えています。誤解なくいうと、足の治療で問題が起きて最悪切断に至ってもおそらく命にはかかわりませんが、心臓にもしものことが起きると死に結びつきますので、足の治療ほど簡単にはできません。我々は非常に慎重に考えて、1人の方だけ実施させていただきました。またその経過に問題があるかどうか、1年間確認してからでないとこの治療を進めないと予め決めています。この治療を望む人が相当いるのですが。もうすぐ1年です。

 

 ( slide No. 51 )  心筋の血のめぐりが悪くなったところに骨髄細胞を注射します。効果は2カ月ぐらいで出ています。

 

 ( slide No. 52 )  足の場合、上から針を刺して注射をすればいいのですが、心臓の場合体内にあるのでどうするか。麻酔をかけて開胸して心臓に直接針を刺す方法と、心臓カテーテル検査をご存じだと思いますが、同様にして血管から細い管を入れて心臓までもっていって、心臓の内側からカテーテルを使って打つ方法の2つがあります。カテーテルを使う方法では次の日には歩いて帰宅できるかもしれません。ただこの機械については認可がおりていないのでできません。ですから1例目の方には十分説明した上で開胸して直接打つ方法を採りました。

 

 ( slide No. 53 )  この方の治療前はどんな状態だったかというと、心筋梗塞をやって2回のバイパス手術、そして心臓カテーテルで血管を広げる治療を5回されていて、残念ながらもう治療の方法がない。狭心症の発作が1日15回以上あり、そのたびにニトログリセリンを飲んでいます。朝ベッドから起き上がろうとすると胸が痛い、トイレにいくと胸が痛い、ご飯を食べていると胸が痛い等々、テレビの取材時のインタビューでは「次の発作で死ぬかもしれないと怯えながら生活をしていました。地獄のような生活だった」とおっしゃっています。ただ残念ながら治療の方法がないので、去年12月にこの治療を希望され、開胸して針を刺して治療しました。

 

 ( slide No. 54 )  治療1カ月後には1日に15回も飲んでいたニトログリセリンを1錠も飲まずに過ごすことができました。今でもこの状態が続いています。患者さんにとって大事なのは検査結果がよくても胸痛があるかどうかですが、それがなくなって非常に喜んでおられます。心臓の働きを調べるいろいろな検査でもその結果はよくなっています。ただ心臓に針を打つので、それが傷となって不整脈が出てくることも考えられます。1、2カ月に1回24時間の心電図検査で不整脈が出ていなかどうか調べて、それも全く問題なく、1年経ちます。1年経った時点でもう一度しっかり評価しなおして、やはり効果と安全性に問題がなければ、心臓の治療についても慎重にですが細胞移植を進めていこうと考えています。

 

 ( slide No. 55 )  そしてこのような新聞記事が出ました(2002年3月28日朝日新聞)。

 

 ( slide No. 56 )  神戸にバイオアイランドができる予定です。理化学研究所が再生医学研究所を作って関西を再生治療の中心にしようとしています。遺伝子治療は大阪大学から、細胞治療は関西医科大学から、いずれも再生医療は大阪から始まり頑張っています。

 

 ( slide No. 57 )  今後の課題について。

 --------------------------------

 遺伝子治療

  ・安全性の高いベクターの開発

  ・長期での効果と安全性の確認

  ・品質管理

 細胞治療

  ・多施設での効果の確認

  ・長期での効果と安全性の確認

  ・効果発現機序の詳細な解明

  ・治療法の標準化

 --------------------------------

 遺伝子治療法では本来体内にない遺伝子を埋め込むので、その遺伝子が将来どういう悪さをするかまだわかりません。しないかもしれません。しないと信じているのですが、その保障がありません。遺伝子は簡単に言えば品質が変わりやすく、品質保持期限が非常に短い。またそれをきちんと管理するのに問題があります。

 細胞治療について、関西医大の施設だけで効いているのではなくて、多くの施設で効果が確認されています。ただ始めて2年です。3年後、4年後、5年後にどうなるかわかりません。これから長期の効果と安全性を確立しないといけません。なぜ効くのか簡単に理屈を説明しましたが、もっと細かい理屈があると思います。7〜8割の方に効いたと申しましたが、逆に言えば3割の方には効いていません。どういう人には効いて、どういう人には効かないのか。効かない人にはどのようにすれば効くようになるのか。その治療法を改良、開発していかないといけない。この方法は発展途上の段階ですが、細胞を使って実際効果を上げた世界で初めての治療だと思います。

 再生医療はこれがすべてではありませんが、これからの医療の一つの大きな柱になってくると思います。いろいろな夢や可能性があり、他方現時点では問題を抱えている治療法です。この会場の方でもこの治療を受けたいと希望される方がおられるかもしれません。今わかっている安全性と効果についてよく話を聞いて慎重に判断してください。これできょうのお話を終わります。どうもありがとうございました。

 

 質 問  末梢血管だけでなく、もっと太い動脈も再生できるのでしょうか。

 

 正 木  これからできます。我々がやっている方法ではだいたい 100μm 程度の細い血管で、太い血管は生えてきません。太い血管を作る方法が実は考えられています。その方法ですが、高分子ポリマーでできた合成繊維で太い血管と同じサイズの管状の鋳型を作って、そこへ血管細胞を付着させて培養すると型に沿って細胞がひっつきます。それを体の中に入れておくと、どんどん細胞が増殖して血管の形になります。おもしろいことに、その鋳型となる合成繊維を体内で分解吸収できる素材で作っているので、細胞が残って型に沿った血管ができてきます。太い静脈では実施されて成功していますが、動脈についてはものすごい勢いで血液が流れていますので、そう簡単にはいきません。1個の細胞から血管を作るのではなくて、型を作って細胞を付着させることで形成させるという方法でそこまで進んでいます。

 

 質 問  血管を調べるときに造影剤を注射してMRIやCT検査をされますが、最近のテレビでテクノスライスCTが使われてきたという話題が流れていました。この場合は造影剤は必要ないのでしょうか。

 

 正 木  どんどん検査技術が進んで、細かいところまで見ることができるCTやMRIが開発されています。将来的には造影剤を全く使わずにCTやMRIで血管を見ることが可能になります。ただそれが来年か再来年か、また一般に出回るには5年とか10年かかると思います。造影剤を使わないで調べることは今は無理ですが、できるようになると思います。

 

 質 問  脊椎や頸椎を損傷した場合、神経細胞の再生とつなぐ技術の現状を教えてください。

 

 正 木  神経は中枢神経と末梢神経に分類されていて、脳と脊髄までを中枢神経、以降を末梢神経と言います。中枢神経の細胞は幹細胞から実際に作られています。ただ神経細胞でも全種類の細胞ができているわけではありませんが、何種類かの細胞はできています。それを使うことで脊椎損傷の治療は十分可能になるだろうと考えられています。ただ現時点では臨床的には成功していませんが、先程のアンケートでも脊椎損傷について専門にやっている医者の3人に1人が近々に可能だろうと考えています。十分可能だと思います。