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「がんの予防と治療」(前立腺癌)2
前立腺癌は増えている!
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( slide No. 8 ) 前立腺癌は大変ふえているというお話がありました。スライドの「!」マークが2つなってしまいましたが、本当は3つつけたいぐらいに、前立腺癌で亡くなる方がふえています。前立腺癌が発見される患者さん、罹患率と言いますが、それもふえています。ふえ方が他の癌よりもすごい。他の国でもふえていますが、日本は特別にふえています。

( slide No. 9 ) 日本での前立腺癌による死亡率ですね。この45年間ぐらいで8倍ぐらいふえています。死亡率ですから前立腺癌がふえていることは間違いないと思います。

( slide No. 10 )  死亡率ですが、世界中の男性で前立腺癌が一番多いのはアメリカの黒人です。10年ぐらい前ですが日本人はアメリカに比べると随分少ない。大体アジア人はあまり多くありません。

( slide No. 11 )  ところが日本でも死亡率はふえています。30年ぐらい前と10年ぐらい前を比べた場合のデータですが、世界で一番前立腺癌の死亡率がふえているはメキシコで、日本は2番目です。シンガポールも急速にふえていて、恐らくアジア人でも、生活が西洋化しつつあるあるいはほとんど完成したような国でふえています。先ほどの高田先生のお話で理解できるようなことではないとか思います。

( slide No. 12 )  いろんな癌のうちで日本人男性で死亡率が最もふえているのもやはり前立腺癌で、次が胆嚢癌、肺癌、大腸癌です。泌尿器科もメジャーになりまして、消化器外科あるいは呼吸器外科を追い越しています。自慢になりませんが、これぐらい実際にふえています。グラフ中の2015年というのは、先ほどの増加率に照らして推測をした場合に、1990年の実際の死亡率から考えた場合に2015年にはどれくらいになっているか。そうした場合にどの癌が何倍になっているか、その予想です。

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この講演記録は、市民ボランティアの方々が録音から起こした筆記録のディジタルファイルをもとに作成されたものです。
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